最近の判決に載せた以外のもので個人的に興味のあったIPに関する判決の簡単な紹介を載せてあります。内容に関して、御意見・ご質問のある方は、直接、著者にe-mailをください。是非とも、ご意見を頂きたいと思います。
2/10 更新
1. Charles E. Hill & Associates Inc. v. CompuServe Inc., 57
USPQ2d 1021 (S.D. Ind. 08/24/2000)
問題となった特許は、USP No. 5,528,490である。電子カタログの情報を更新する方法と装置に関する特許であり、メインコンピュータと顧客のリモートコンピュータのデータ(constant
date)を比較して更新作業を行うことを特徴としている。インターネットにおいては、ブラウザがインターネット上のコンピュータからデータをユーザーのコンピューターに保存し、ブラウザがデータの更新作業を適宜行っている。そこで、特許権者は、オンラインショッピングが特許を侵害しているとして、コンピューサーブを間接及び寄与侵害として訴えた。クレーム中の、"storing
constant date ….. in a memory of a remote computer"という要件の解釈が問題となった。裁判所は、ブラウザにおいては、データが勝手にユーザーが認識することなく削除されたり書き換えられたりしていることに注目し、"storing"は、データを非自発的に削除したりすることなく保存することを要求しているとしてオンラインショッピングは非侵害とした。直接侵害がないので、コンピューサーブも間接・寄与侵害をしていないと判決した。